COLUMN

秋葉原エリア

秋葉原サブカル発祥の地

電気屋街から発展して、ゲーム・マンガ・アニメなど日本が世界に誇るサブカルチャーの情報発信地となった秋葉原。そして人気アイドルグループ・AKB48の躍進もここ秋葉原のAKB48劇場からスタートしたのです。
いまや日本はおろか全世界からサブカルファンが集う秋葉原ですが、「オタクの街」「メイドカフェ／執事カフェがたくさんあるところ」などといった偏見はぜひ捨てていただきたいものです。確かに街の一部にはそういった不思議な雰囲気もありますが、秋葉原本来の雰囲気はとてもオープンでフレンドリー。

もともと神田や御茶ノ水の学生が多く集まる学生街だったことがサブカルを発展させる要因となったのですが、決していかがわしさはありません。高校の文化祭、あるいは大学の学園祭の延長のノリ...と考えてみると秋葉原エリアの開放的な空気感が想像していただきやすいのではないでしょうか。

秋葉原デパートの跡地にできたアトレ秋葉原など駅周辺の再開発も整い、駅前には産学連携機能・情報ネットワーク機能・ショールーム・コンベンションホールなど、日本のIT業界をけん引する「秋葉原クロスフィールド」がそびえるなど、秋葉原のお洒落で真面目な一面にも目を向けていただければと思います。

秋葉原の正体は「神田明神下」

いわゆる秋葉原エリアは、地名上の台東区秋葉原とはかなり離れた場所にあります。
秋葉原のメインストリートとなる中央通り周辺は千代田区外神田・神田佐久間町などで、このあたりは昔「神田明神下」と呼ばれていました。
神田明神を右手に見ながら西に伸びるなだらかな坂を登っていくと、そこは東京医科歯科大学、日本大学、順天堂大学など多くの大学が集結する御茶ノ水です。神田明神や湯島聖堂、聖橋、ニコライ堂など史跡の数々は、秋葉原の喧騒とはうって変わってしっとりとした歴史ロマンを香らせています。

一方、中央大通りを南下し神田川にかかる万世橋を渡ればそこはチャキチャキの江戸っ子の下町・神田。淡路町駅や岩本町駅周辺には江戸時代から続く飲食店や食品の老舗が集まる閑静な住宅街です。そして中央大通りを北へ向かえば、パソコンショップ街が途切れるあたりはもう御徒町となります。
つまり秋葉原をイメージづけている「オタクの街」というのはほんの駅周辺の一帯だけで、少し広いエリアとして見直すと「古きよき昭和の色濃い閑静な下町」というのが秋葉原の正体です。秋葉原駅にはJR山手線・総武線・京浜東北線、つくばエクスプレス、東京メトロ日比谷線が乗り入れ、交通アクセスは非常に便利になっています。

アキバグルメを堪能する

秋葉原といえば「B級グルメ」のメッカでもあります。
もともと学生街で全国からオタクが集まる街という事情もあり、どうしても話題にのぼりやすいのは安くて量の多いお店。
特に最近話題になったのが「秋葉原カレー戦争」です。

秋葉原には以前からインド人が経営する本格的なインド料理店やカレーショップがかなりあるのですが、それが話題になると有名カレーチェーンが続々と秋葉原に出店しはじめました。
現在では決してそう広くはない秋葉原エリアに100軒以上のカレー店がひしめいています。カレーのほかにも安くておなかが一杯になる定食屋さんやラーメン屋さんなどが多数。安ければ味など気にしないオタク向けのお店も中にはありますが、お金のない学生向けに真面目に味とボリュームを追求している良心的なお店が圧倒的多数です。

また、東京の下町の老舗本格グルメが楽しめるのも秋葉原の魅力。
日本でも指折りの蕎麦の名店や、文人・食通にもファンの多い、肉料理が名物の洋食の老舗など全国的に名の響いたお店も少なくありません。「食べ歩きが趣味」というグルメなあなたは仕事の合間に秋葉原エリアの隠れた名店をぜひ発見してくださいね！

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