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恵比寿・広尾エリアといえば、テレビや雑誌のランキングでいつも「住みたい街」の上位に名を連ねる常連。いったい何がそれほど多くの人をひきつけるのでしょうか。
まず、ひとつは渋谷・代官山・白金・麻布・青山・六本木など人気の高い街にぐるりと囲まれていること。このエリアで働くようになったら、毎日仕事帰りに「今日は青山通りに行こうか、それとも麻布で夕食?代官山でショッピングもいいな...」なんて贅沢な選択肢に迷うかも。
もちろん恵比寿や広尾自体も魅力的な街ですから、まずは職場周辺からじっくり探索してくださいね。
けれど、おしゃれなだけでは「住みたい街」としてこれほど高い人気は集められないはず。
このエリアに住みたい人たちにもっと別の理由を訊ねてみると「昔ながらの市場や商店街もしっかり残っていて、生活の根がおろしやすい」「朝まで営業している飲食店が多くて、変則的な仕事をしている人にも便利」「広尾は街を歩いている人が半分外国人」などさまざまな意見が見られます。
外国人といっても決して怖くはありません。このエリアには大使館や教会が多いので、そこで働く人やその家族が広尾に集まっているのです。
もちろんそうした人たちを相手にしたエキゾチックな飲食店、カフェ、雑貨や食材を扱う専門店もたくさんあります。なんだかワクワクしますね!
恵比寿・広尾エリアで働くことのもうひとつのメリットとして、「観光客が少ない」ということが挙げられるかもしれません。
もちろんまったくいないというわけではありませんが、たとえば地方から東京を訪れた人が行きたがるエリアといえば、このエリアの東でいえば麻布、六本木。北でいえば表参道。西でいえば渋谷。
こういった街を目指して来る人は大勢いますが、恵比寿や広尾を目的として訪ねてくる人は少数ではないでしょうか。
もっとも恵比寿にはガーデンプレイスがありますからそれを目当てに来る観光客がいることは間違いありませんが、街の奥まで足を踏み入れてくることはあまりないようです。
観光客がいけないというわけではありませんが、観光客が多いとどうしても観光客目当てのお店や施設が増えてそのエリアの良さが損なわれやすくなります。
俗にいう「観光客に荒らされる」ということがなく、昔からの住人とこのエリアが好きで住み着く人によって構成された落ち着いた空間。
だからこそ、このエリアにいるとほっとすることができるのかもしれません。
恵比寿・広尾エリアは、いわゆる「職住近接」のクリエイターが多いことで知られます。
デザイナーやカメラマンなど、このエリアが好きでよく足を運んでいるうちに気に入った家を見つけて引っ越してきて、仕事も交通の便利な恵比寿あたりを拠点にしているという方が多いようです。
もともと住宅地だった広尾と対照的に恵比寿は昔から庶民的な下町として商業の栄えていたところ。そして現在でも大通りから一本奥に入ったあたりには昔ながらの住宅やアパート、地元に密着した飲食店などがたくさん見られます。ガーデンプレイスがオープンしてからは駅前も近代的に様変わりしましたが、本来の恵比寿はかなりレトロ色の強い街なのです。そうしたギャップがクリエイターの感性を刺激するのかもしれません。休憩時間などに好奇心や遊び心を発揮して少し足を伸ばしてみませんか?
一方、ガーデンプレイスは三越百貨店や恵比寿ガーデンホール、シネマ、東京都立写真美術館などショッピングやグルメ、カルチャー、アートが手軽に楽しめる空間。仕事帰りにちょっとリフレッシュをする場所には事欠きません。
オシャレ、クリエイティブ、高級、庶民的、レトロ。そんな相反するさまざまな要素が微妙にブレンドされた恵比寿・広尾エリア。「働く」「遊ぶ」のメリハリをつけて、いつもフレッシュな気持ちを保ち続けることができるではないでしょうか。
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