COLUMN

浜松町エリア

成熟した大人のオフィス街

浜松町は山手線沿線一帯でもかなり早くからオフィス街として発達した街です。
たとえば浜松町を代表するランドマークとして有名な世界貿易センターは1970年に竣工した高さ152メートルの超高層ビルです。
この当時、日本で100メートルを超える超高層ビルといえば霞が関ビルディングしかありませんでした。71年に竣工した西新宿の京王プラザホテルに抜かれるまで、わずかな期間ではありますが世界貿易センターが日本一の高さを誇った時代もあるのです。

都心と羽田空港を結ぶ東京モノレールと山手線とのターミナルでもあるJR浜松町駅周辺には日本の高度成長期に多くの企業の本社・東京支社が集まり、現代では重厚な歴史を感じさせる成熟した大人のオフィス街となっています。

そして浜松町駅北口には文化放送本社があり、イベントスペースでは連日さまざまなアーティストによるパフォーマンスが繰り広げられています。この周辺では文化放送に出入りする俳優、声優、タレント、ミュージシャンなどの有名人がしょっちゅう見かけられることでもよく知られています。

成熟した大人のオフィス街である反面、華やかな若者文化の発信地でもある浜松町。活気は現在も衰えることがありません。現代的な活気の中にもどこかにレトロな香り。その面影にはどこか銀座と共通する魅力があります。

潮風と緑豊かなエリア

浜松町駅の東側は旧芝離宮恩賜庭園をはさんですぐに東京湾に臨むベイエリアとなっています。
そして海に向かって左手には浜離宮恩賜公園が。250万平方メートルもの広大な緑地に東京湾の海水を引き入れた川が流れ、人工の海水湖のほとりにはサツキ、サクラ、フジ、ハナショウブなど四季の花が咲き乱れます。
一方駅の西側に目をやれば東京タワーの姿がくっきりと空にそびえます。高さではスカイツリーに負けたものの、その立ち姿やライトアップの美しさは今も浜松町の夜を鮮やかに彩ってくれます。

駅から東京タワーに向かって5分ほど歩くと、そこは徳川家康公を祀る増上寺。
そしてそれをとり巻く芝公園の豊かな緑地が広がります。このように、浜松町エリアのどこで働いていても、仕事にちょっと疲れたら休憩時間にでもぶらりと都会の喧騒を忘れられる自然の癒しを求めに出かけることができるでしょう。
そしてどこか懐かしい潮風の香りに出会えるに違いありません。

ちなみに交通アクセスの面ではJR山手線、そして浜松町と地下通路で結ばれている大門駅には地下鉄浅草線と大江戸線が乗り入れていて、通勤にもとても便利なエリアです。

国際化へ向けて再開発へ

近年、羽田空港が国際空港として再注目されていることは皆さんご存知だと思いますが、浜松町も羽田空港を訪れる、世界からの旅客を都心に受け入れるための玄関口にふさわしい姿に生まれ変わろうとしています。

浜松町のランドマークである世界貿易センタービル、そして東京モノレール浜松町駅、JR浜松町駅を建て替えて一体化させようという「「浜松町二丁目４地区再開発計画」が進行中です。
5棟のビル、延床面積約369,000平方メートルという巨大プロジェクトです。
このプロジェクトによってJRとモノレール、地下鉄の乗り換えが便利になることはもちろん、JRとモノレール、地下鉄をつなぐ「縦動線（ステーションコア）」が整備され、東西自由通路や「駅内歩行者広場」、歩行者デッキネットワークといった近未来的な設備が登場する予定です。

また、これに合わせて国際コンベンションホールや浜松町 MICEセンターを整備し、外国人滞在者への支援機能、外国人観光客への交通・観光サポート機能が導入され、浜松町は東京副都心の国際交流拠点として生まれ変わることになっています。

重厚で伝統的なオフィス街から、アジアや世界各国と東京を結ぶ国際ビジネスゾーンへと変貌してゆく浜松町。その変化の兆しはすでに街のあちこちで見かけられます。
そんな近未来への希望の予感を、あなたも浜松町エリアで共有してみませんか？

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