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神田エリアは江戸時代から「下町」として栄えました。
そもそも「下町」という言葉は、江戸城(現在の皇居)から見て西側の高台に大名屋敷や旗本屋敷を集め、河や海に向かう低地に町民を集めたことから生まれました。「下町」は武士と町人という身分の上下を示すとともに、物理的にも高低差があったのですね。
江戸時代、江戸はすでに人口100万人を超える世界的な大都市でした。全国から大名の参勤交代に従って江戸に集まる武士の人口も膨大で、武士の人口と町民の人口はほぼ半々だったのではないかといわれています。
この武士の生活を支えたのが町民でした。家や屋敷を建てる大工、生活用品をつくる職人が多く必要とされ、神田にはますます多くの職人が集まり町は栄えました。武士と町人は持ちつ持たれつだったのですね。
現在も神田には大小さまざまの「ものづくり企業」が集結していますが、これは職人町だった時代の名残。代々神田に生まれ、神田で生活する生粋の江戸っ子のことを特に「神田っ子」といいますが、「気風(きっぷ)がよくて粋を重んじる」神田っ子の信条を現代に伝えています。
JR神田駅周辺にはいまも製造業系の中小企業が集中していて、町並みも一本路地へ入ればまだ昭和レトロの雰囲気がかなり残っています。
レトロといえば、JR線のガード下にもレトロ感あふれる飲食店が軒を連ねています。お昼からお酒を飲ませるお店もあってそういうところはちょっと敬遠したいですけれど、手作りのヘルシーなお惣菜を中心とした定食やランチをお手頃価格で提供しているうれしいお店もたくさんあります。外見はオシャレとはいえないお店でも、勇気を持って職場仲間とチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
同じ神田エリアでも、駅を少し離れて神保町から一ツ橋周辺にかけてはガラリと雰囲気が変わり、近代的なビルが立ち並ぶ典型的なオフィス街になっています。これは通称「一ツ橋グループ」と呼ばれる大手出版社がこの一帯に集中しているためで、出版関連会社やデザイン事務所、印刷会社など出版・文化・教育関係のメディアコンテンツに携わる企業でこの界隈は埋め尽くされています。
文化的なセミナーや講演会もよく開かれていますから、自己啓発に関心が高い方はこのエリアに足を運んで知識と感性を磨いてみてはいかがでしょうか。
有名な作家や文化人に会えるチャンスがあるかもしれません。
明治期以降になると、神田には大学南校(東京大学)、東京外国語学校(東京外語大学)、華族学院(学習院大学)、東京高等商業学校(一橋大学)など、日本の近代化を推し進めるための多くの学校が設けられました。
神保町から一ツ橋にかけて数多くある出版系の会社も、もとは学生のための参考書や教科書を提供するための書店からスタートしています。
現在、神田エリアには専修大学神田キャンパス、共立女子大学・共立女子短期大学 神田一ツ橋キャンパス、明治大学駿河台キャンパスなど数多くの大学・学校が集中し、学生たちが利用する安価でハイセンスなショップや飲食店、商業施設が随所に見られます。
学生街にありがちな雑然とした雰囲気もなく、特有の自由で明るい雰囲気が神田にもうひとつの魅力をプラスしています。
また神保町といえば「日本最大の古書街」があることでも知られていますね。最近はアニメや漫画、同人誌などのサブカル系に特化した古書店も増え、かなり珍しいサブカル雑誌なども扱っているようです。
社会人になるとだんだん学生時代の好奇心やワクワク感を忘れがちになりますが、神田エリアを探索しているうちに自由な発想や感覚を取り戻せるかもしれませんね。
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