目黒・白金エリア

豊かな自然と閑静な住宅街

目黒・白金エリアは「閑静な高級住宅街」としてよく知られています。
白金は北の古川から南の台地にむけたなだらかな傾斜地となっており、古川側は庶民的な商店街が栄え、高台側は聖心女子学院初等科・中等科・高等科、聖心女子専門学校などが点在する文教区でもあり、学校群を包み込むように緑地や住宅や高級マンションがゆったりと立ち並んでいます。

目黒も同じく高級住宅地ですが、もともとは代官山から目黒川沿いにかけて武家屋敷街として栄えたところで、今も重厚な構えのお屋敷や寺院が目立ちます。大名屋敷跡などの広い敷地をそのまま区画とした大邸宅も多く、現在でも政財界のVIPの邸宅などが少なくありません。
旧白金御料地を利用して、都心でありながら20ヘクタールもの敷地に自然状態の常緑広葉樹林を保存している国立科学博物館附属自然教育園や東京大学医科学研究所など、東京23区内屈指の緑地帯となっています。

一時期「シロガネーゼ」などという言葉が流行したことがありますが、港区の一等地でこんなにも豊かな自然とゆったりした贅沢な空間の中に身を置くと、確かにセレブな気分を満喫できるかもしれません。

駅前再開発で新たな魅力

さて、現在の目黒・白金エリアは単なる高級住宅街とは別の顔を持っています。

白金には南北線と南北線が並走する「白金台」駅と「白金高輪」駅がありますが、白金高輪駅周辺の再開発で誕生した「白金アエルシティ」高層オフィス・高層マンション・工場棟などを併設した複合施設となっており、白金に新たな風を吹き込みました。もともと町工場や古い住宅の多かった白金一丁目地区を一新し、こうした複合施設には珍しい「工場棟」を設けることで10あまりの町工場がアエルシティの施設内に入居したのです。
従来にありがちだった「駅前に新しい商業施設＋マンションをつくる」というスタイルとは異なる、「今までのあり方や良さを残したまま、街を新しく生まれ変わらせる」というユニークな試みでした。

近年注目を集めている中目黒も盛んに再開発が行われていますが、白金と同様「地域の人々の今までのライフスタイルを大きく変えることなく、より魅力的にして大きな人の流れを呼び寄せる」というスタイルを守ることによって目黒・白金エリアの良さを守りながらさらにオシャレと洗練を追求し、より魅力的な街へと成長を続けています。

クオリティ・オブ・ライフを求める人に

もしもこの街で働くようになったら、休憩時間や仕事帰りの時間を利用してぜひ歩いていただきたい散策コースがあります。

ひとつは通称「プラチナ通り」。白金台5丁目から北へ向かう外苑西通りのことをこう呼びます。
銀杏並木の静かな道にはこじんまりとしたおしゃれなブティックが点在し、シックなビストロやカフェもちらほら。

国立科学博物館附属自然教育園に寄り添うように建てられた松岡美術館にもぜひ立ち寄りましょう。ここは松岡清次郎さんという大実業家の個人コレクションをベースとした美術館ですが、エジプトやギリシャ、オリエント彫刻などの逸品が多く、それほど大きな美術館ではないだけに（といっても結構広いのですが...）ひとつひとつの作品と間近に接し、じっくりと鑑賞することができます。

そしてもうひとつは「北里通り商店街」。活気はあるけれど喧騒はなく、昔ながらのお店が軒を連ね、常連のお客様を相手にのんびりとコミュニケーションがてら商売を楽しんでいる。そんな、心がほっとする空間です。
もちろん品物も良質で安くて、ついつい買いすぎてしまうかも。

日が暮れれば、もちろん名高い「中目黒グルメ」に繰り出しましょう。気取らず庶民的な、それでいてセンスの高いレストランやバーがあちこちに灯りをともしています。
生きることを豊かに楽しむ。それがどれだけ大切なことか、目黒・白金エリアは私たちにあらためて教えてくれそうです。

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