COLUMN

永田町エリア

日本の政治の中枢

「永田町」という言葉自体が日本政界の代名詞となっているように、このエリアには国会議事堂、首相官邸、衆・参議院議長公邸、政党本部などが集中しています。
地形的には赤坂方面から霞ヶ関方面に向かうなだらかな丘陵地の中腹といったところでしょうか。
あちこちに教科書で見たことのある重厚な建物が点在し、警官やガードマンがゲートごとに立ち並んで警備している光景は、見慣れないうちはちょっと違和感があるかもしれません。

けれど、よくよくこの街を見てみると「普通の人」も想像以上に多いのです。
地下鉄の永田町駅や国会議事堂前駅を利用している人々の多くは高級官僚...なわけもなく、ごく一般的なビジネスパーソン風の人々。
もちろん中にはVIPも混じっているに違いありませんけれど、みんながみんなエリートばかりというわけでは決してありません。
国会関連施設や政党本部で働く職員の多くはごく一般的なサラリーマンやOLなのです。（そして、一般人が想像している以上に薄給で頑張っている若手政治家や秘書、公務員も決して少なくありません）

ただ働いている職場の環境がちょっと特殊な場所にあるだけ。あまり身構えず、リラックスして臨みましょう。

重厚で余裕ある街づくり

永田町の魅力は、「日本の政治の中枢で働く」という充実感だけではありません。景観の落ち着いた美しさや公共設備の充実ぶりにぜひ目を向けてください。
国内外のVIPが往来するエリアだけに、決してそういう人たちが街中を普通に歩くわけではありませんけれど、車の窓からどんな風景を眺めても見苦しくないように細部にまで手の行き届いた整備がなされています。
永田町は江戸城（皇居）に近いため、江戸時代には多くの大名屋敷が立ち並んでいました。
もちろん大名屋敷が置かれるようなところですから当時から風光明媚な場所だったのでしょう。

大正時代には北大路魯山人がこの地にある星岡茶寮を借り受けて「美食倶楽部」を開いたというくらい、しっとりと落ち着いた雰囲気を街自体が帯びています。
比較的高台にあるため、皇居方面を広々と見下ろした時は「ここは都心の一等地」ということすらすっかり忘れてしまいそう。

たっぷりとした道幅の道路や歩道、そしてもちろんしっかりと手の行き届いた立派で麗美な街路樹や豊かな緑。
「都会のゴミゴミした雰囲気は苦手...」という方は特にこの永田町エリアで働くことを検討してみていただきたいと思います。

時には高級グルメを気取って...

永田町エリアは政治家、高級官僚、財界人などが大勢集まる場所だけに、飲食店は非常に充実しています。
キャピトルホテル東急や赤坂エクセルホテル東急などの高級ホテルレストラン、プルデンシャルタワーや山王パークタワーなどのオフィスビルには多くの有名レストラン、料亭がテナントに入っており、和・洋・中と一流中の一流店がしのぎを削っています。

もちろん私たちのおサイフでは入るのがおそれ多いお店も少なくないのですが、勇気を出してメニューを眺めてみると意外にポケットマネーでも利用できそうなお店が多いことにも驚くはず。
特にランチメニューは一般的なレストランとそれほど値段が変わらないお店が大半です。
それもそのはず、大枚をはたいてくれるようなVIPはやはり数が限られていて、そういう人たちばかりを相手にしていたのではお店が成り立ちません。手頃な価格で本物の味を提供することで多くのお客様に来ていただきたいと考えるお店が多いのです。
店舗や内装は超高級でも、案外庶民的な値段で食事ができるのも永田町の魅力でしょう。

もちろん、たまにはちょっと思い切った贅沢をして自己投資してみることも大切。食べ物だけに限らず、永田町でさまざまな「一流中の一流」に触れることでおおいに感性を磨いてください。

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