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経理の仕事に役立つ
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現在は出向でクライアント先の経理部で働いているんですよね。会社の規模はどのくらいのところですか?
6,000名規模のクライアント先に、6名のチームで常駐して業務を行っています。経理職として委託されている業務なので、常にプロフェッショナルとしての成果が求められています。
業務内容としては、どんなことをやっているんですか?
現在は社員の方々の旅費・経費精算や、未払・支払金伝票の確認を主に担当しています。
独特のルールや膨大な伝票量と格闘しながらも、高い精度をキープすることを心掛けて取り組んでいます。
今後の仕事上の目標は何でしょうか?
今はまだクライアント先に入社して半年ほどのため、日常業務を覚えながら大量の伝票を確認することに精一杯な状況です。しかし今後は、効率的に進められる方法を考えたり、クライアント様にもメリットのある改善案を提案していきたいと考えています。
また、クライアント様が高い満足度を得られるアウトソーシングモデルを創り上げることも大きな目標です。
業務改善の話が出るとは、頼もしいですね。
現在の業務で高品質かつ信頼される成果をあげることで、以前携わっていた固定資産の知識を活かせるような、より広く深い業務も展開できる可能性が開けると思うのです。
基礎的な仕事を大切にしながら、専門性の高い業務を任せてもらえるようにレベルアップしていきたいと考えています。
これを読んでいる方は経理未経験の方も多いので、これから経理を目指す人にメッセージをお願いします。
まずはどんな雇用形態や仕事内容であっても、スタートしてみることが大切だと思います。
私自身、経理職としてスタートしたころの業務は宅急便の伝票仕分けなど雑用にもみえるような仕事でした。「未経験である以上、基礎的な仕事からのスタートになるはずだ」と覚悟して取り組んできたことが、今につながっているんだと思います。
そうですね。基礎的なことをコツコツやるって大事ですよね。
わたしもまだ発展途上の段階ですが、経理の仕事は積み重ねが重要だと実感しています。
仕事に面白さを見つけるのが難しい時期もあるかもしれませんが、コツコツと経験を積むことで感覚が養われていきます。そのスキルこそが自分自身の財産になると思っています。
2000年 | 3月 | 駒澤大学卒業 |
4月 | 製薬会社に就職 | |
2004年 | 11月 | ジャスネットコミュニケーションズ株式会社(以下、当社)が国から委託を受けた職業訓練(IT・サービス業界で活躍!経理実務主任者養成講座)を受講 |
2005年 | 1月 | 当社派遣社員 |
6月 | 派遣先入社 | |
2014年 | 8月 | 退社 |
12月 | 当社派遣社員 | |
2016年 | 1月 | 当社正社員 |
HR事業部では、クライアントから経理分野のアウトソーシング業務も請け負っています。どんな内容であっても正確なアウトプットが求められますが、矢野さんがこれまで蓄積してきた経験や仕事ぶりを知っているので安心して任せています。
矢野さんの強みは、未経験から経理の仕事に就いた実体験を持っていることだと思います。転職の際、未経験から経理職のポジションを獲得できたキャリアを持つ人材は、そう多くはいません。当社の大きなミッションの一つには、経理を目指す派遣スタッフや紹介予定派遣スタッフのサポート・育成があります。そのため、彼の今までの歩みや仕事における粘り強さは、よいロールモデルになると考えています。
まずはクライアントとの信頼関係を築くことが重要と考え、入社間もない彼には担当業務をキャッチアップすることに注力してほしいと考えています。その上で今後は、業務改善の提案を試みるなど攻めのアプローチも期待しています。矢野さん自身の成長を含め、チームとして高いアウトプットを出すことが次の新たな一歩へつながると思っています。
ジャスネットコミュニケーションズ株式会社 HR事業部長 小林公一
あなたの可能性を最大限に引き出します。
ジャスネットでは、「経理・会計」分野に係わる方々、目指す方々が描く理想のキャリアプランを実現するために、あなたのキャリアステージに適した派遣・紹介予定派遣の仕事をご紹介します。
製薬会社の営業職から経理職への転身を決意
矢野さん、ひさしぶり!元気にしてましたか?
小林さんおひさしぶりです。わたしは、元気にやってますよ。
今日は、ジャスネットスタッフのWebサイトに載せる記事の取材ということなので、もうすでにわたしは知っていることも、あらためて聞かせていただきます。
大学卒業後はどのような仕事に就いたんですか?
大学卒業は、もう16年前になりますね。卒業してすぐに、製薬会社の営業職に正社員として入社しました。開業医や病院を回って自社製品を販売するのが主な仕事です。
同じ業界で一度転職をしたあと、在庫管理や利益率などのコスト感覚を身に付けようと簿記の勉強を始めました。
けっこう簿記の考え方がしっくりきたので、経理という仕事に関心が出てきたんですよね?
そうですね。営業の仕事に役立てようと学び始めたのですが、徐々に経理の仕事への関心が高まっていきました。そのうち、次は経理職で働きたいと考えるようになり、営業職から経理職へキャリアチェンジする決意を固めて退職したという流れです。
そのころにジャスネットを知ったんですよね?
中途採用の場合、未経験から経理職への転職は難しいのが現実でした。転職活動を続けていくなか、ハローワークで経理職を目指す職業訓練を知りました。
講義に加えてインターンで実務経験もできるコースを選んだのですが、その訓練を国から受託運営をしていたのがジャスネットでした。
なるほど、そのルートで知ったんですか。ジャスネットの講義についてはどうでしたか?
講義では簿記3級・2級の資格取得のための講座に加え、月次決算や給与計算など実践的な内容を体系的に学びました。インターン先ではどんな仕事でもコツコツと取り組む姿勢が評価され、既に働いていたジャスネットの登録スタッフからの高い評判を得ることができました。幸いなことにインターン先からこのまま派遣で働かないかと声がかかり、とんとん拍子で派遣スタッフとして経理職のキャリアをスタートできました。
これが11年前ということになりますよね。これまで、どのような業務をしてきたのか教えてもらえますか?
派遣先の会社は、株式上場を果たした直後で拡大を続けている時期でした。わたしも入社5か月で正社員に登用される機会に恵まれました。最初は伝票入力や旅費・経費精算など基礎的な仕事を任され、3年ほど経ったときに固定資産の専任担当者となりました。
固定資産は税金が絡んできたりとなかなか奥が深く、職業訓練で配布された資料などを読み直しながら取り組むこともありましたね。
このころにヘルニアになってしまったんでしたっけ?
充実した日々を送っていたのですが、連日長時間パソコンに向かって作業していたことから頸椎ヘルニアを発症してしまいました。痺れでキーボードを打つのも辛くなってしまい、これ以上無理を続けるのは難しいと判断して退社をしました。次の仕事については悩みましたが、経理経験を活かす道が妥当だろうと考え、ジャスネットにキャリア相談に行きました。
このときの担当エージェントは、まだ、わたしではなかったんですよね?
このときのキャリア相談で、担当してくださったのは他のエージェントの方でした。
これまでの仕事の経緯や病気の心配を伝えたところ、とても親身になって話を聞いてくださったのを覚えています。
いくつかご提案いただいた案件のなかで体に負担が少ない業務を選び、その場で経理補佐の派遣社員を募集しているメーカーへの面接をセッティングしていただき、仕事が再開できることになりました。
たしか正社員を目指されるのは、このあとですよね?そしてなんと、ジャスネットの経理部で正社員として働くことになったと。
そうです。しばらく経理補佐として働いていましたが、頚椎ヘルニアの痛みも落ち着いてきたことで、正社員を目指したいと考えるようになりました。
就職活動をしながら働けるようにと、次の派遣先は短期の職場を紹介していただきました。でも正社員へのハードルは高く、選考を通過できずに派遣社員の仕事を続けるなか、参加したジャスネットの懇親会で「正社員として働かないか」という打診を受けたのです。
このときは、わたしはエージェント担当からは外れていましたが、社内でも矢野さんの働きぶりは評価が高くて、矢野さんしかいないって懇親会で会ったときに伝えたんですよね?
最初は当惑しましたが、「当面の仕事は基本的な内容が多くて物足りなさがあるかもしれないが、後進の人材育成のために未経験から経理職になった経験を活かしてほしい」と打診の理由を丁寧に説明していただき、それならチャレンジしてみようと決意しました。