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外資系企業に就転職したいという方は、応募に際して英文レジュメの提出を求められることが良くあります。
このレジュメ(resume)とは、外資系企業への就職活動で「履歴書+職務経歴書」の役割を果たす書類です。
イギリス英語では履歴書のことはCurriculum Vitae略してCVとも呼ばれ、この言い方はアメリカでも通用します。アメリカではre'sume'という言い方のほうがメジャーですが、Curriculum Vitaeとresumeは同じものを指しています。
日本の履歴書は決められたフォーマット通りに書くのがマナーですが、レジュメの場合は「相手にとって自分がどんな人材であり、採用することでどのようなメリットがあるのかを納得させるためのプレゼン資料」だという考え方から、書き方についての決まりはあまりありません。
希望する業界・職種・ポジションによって、「自分が魅力的な人材である」ことをもっとも強くアピールできるセンスが求められます。
ただし、スペースを十分使ってレイアウトを美しく整えるなど、パッと見て内容を把握しやすく簡潔である必要があります。ボリューム的にベストなのは、A4用紙ジャスト1枚。転職回数の多い人やスキルが複数ある人などは2枚以内にまとめましょう。
フォーマットが自由とはいえ、最低限記載すべき項目もあります。単純に日本式の履歴書兼職務経歴書を英訳するのではなく、解説を参考にしながら、以下のWordのフォーマットもご活用下さい。
※日本で英文レジュメを提出する場合、日本語の分からない外国人面接官のために用意するということが多いので、事前に履歴書・職務経歴書もあわせて準備しておきましょう。
履歴書の書き方はこちら »
職務経歴書の書き方はこちら »
まず、英文レジュメはパソコンで作成するのが一般的です。
レジュメ作成時の字体については、「Times New Roman」というフォントを使うことをおすすめします。ゴシック体だと少々カジュアルな印象になりますが、「Times New Roman」は新聞のために作られたフォントということもあり、格調高い印象になります。また、フォントそのものが小さめなので、項目名は13~16ポイント、本文は12ポイントがちょうどいいでしょう。
次に、本文の書き方ですが、"I am" "I was"などの主語を入れた文章ではなく、箇条書きで書くのが鉄則です。文章ではないので、ピリオドも必要ありません。できるだけ読みやすいようにシンプルに書きましょう。
①個人情報
氏名、住所、連絡先電話番号(携帯電話)、メールアドレスなど、連絡に必要な個人情報を書きます。
②OBJECTIVE
その求人に申し込んだ動機や就職活動の目的、また希望する職種やポジションなど、どんな仕事をしたいのかを書きます。
③SUMMARY
とても大事な項目です!何の経験を何年くらいしてきたのかを箇条書きで書きましょう。また趣味や関心、ボランティア活動など「自分が社会に対して健全に貢献していること」「人間的にも魅力的であること」 などをアピールできる要素を加えてくのもよいでしょう。
④QUALIFICATION
免許・資格の欄です。語学についてもこの欄に書きます。
必ず取得年月も記載しましょう。
日本の会計系の資格の書き方については、以下を参考にしてみてください。
Bookkeeping Second grade (日商簿記2級)
Certified Public Accountant in Japan (公認会計士)
Certified Public Tax Accountant in Japan (税理士)
⑤PROFESSIONAL EXPERIENCE
職歴の欄です。新しいものから書きましょう。
職歴毎に会社名、在籍期間、勤務地(国や都市名)、所属部署、ポジションなどを冒頭に記載し、具体的な業務内容などは箇条書きで記載していきます。
⑥EDUCATION
学歴の欄です。卒業年月と学校・学部名、学校所在都市名を記載します。
⑦LANGUAGE
語学の欄です。TOEIC TOEFLなどのスコアや実務で使用できるレベルを記載しましょう。
⑧COMPUTER SKILLS
パソコンスキルです。Word、Excelなどのスキルのほか、会計ソフトやERPソフトの経験も記載しましょう。
⑨PERSONAL DATA
外国では書かないのですが、日本の外資系企業に提出する場合、その会社はあくまでも日本の会社なので、書いておくと無難です。
Gender:性別
Date of Birth:生年月日
Age:年齢
Marital Status:家族構成 (記載例: Single / Married / Married with one kid)
Health:健康状態
最後に見直しを。
日本の履歴書に誤字・脱字・修正が許されないように、レジュメでタイポ(タイプミス)はタブーです。特に職務に厳密・正確性を要求される経理職などでは、ひとつのタイポが見つかるだけで落とされてしまう可能性もあります。 提出の前にしっかりとスペルチェックを行ってください。
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