経理派遣社員から経理正社員になる方法3つ ～資格・スキル・実例で解説～

経理部で派遣社員として働く30代女性の中には、「正社員として安定したキャリアを築きたい」という目標を持つ方も多いのではないでしょうか。しかし、派遣社員から正社員になる道のりには不安や課題もつきものです。

本記事では、経理派遣社員から正社員になるための3つの方法を具体的に解説します。
また役立つ資格やスキル、さらには実際に派遣社員から正社員になった方の実例もご紹介いたしますので、ぜひ参考にしてください。

■経理派遣社員から正社員になる方法3つ

経理の派遣社員として働きながら正社員を目指す場合、以下の3つの方法が一般的です。それぞれの特徴を理解し、自分に合った方法を選びましょう。

方法1：派遣先企業での正社員登用を目指す

派遣社員として一定期間働いた後、派遣先の企業に直接雇用される「正社員登用」のケースは珍しくありません。

＜成功のポイント＞
●実績を積む: 業務の正確さやスピード感、柔軟な対応力など、派遣期間中に成果をアピールしましょう。特に締め処理や売掛金・買掛金管理の経験が評価されやすいです。
●周囲との信頼関係を築く: 上司や同僚とのコミュニケーションを大切にし、職場での信頼を得ることが重要です。
●注意点: 登用制度がない企業もあるため、契約時に確認することが大切です。

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方法2：紹介予定派遣を利用する

紹介予定派遣は、一定期間の派遣就業を経た後に正社員として雇用されることを前提とした働き方です。

メリットとして、最初から正社員を目指せるため、派遣期間中もモチベーションが高いまま働くことができます。企業側も「正社員登用あり」を前提に人材を探しているため、採用確率が高いです。

＜成功のポイント＞
●短期間で企業の期待に応えられる実務スキルをアピールしましょう。

方法3：正社員求人に応募する

派遣先企業以外で正社員のポジションに応募するのも一つの方法です。特に実務経験や資格がある場合は、転職活動が有利に進むことが多いです。

＜成功のポイント＞
●履歴書・職務経歴書を充実させる: 派遣社員としての具体的な業務内容や実績をわかりやすく記載しましょう。
●転職エージェントを活用する: 経理職専門のエージェントを利用することで、非公開求人や条件の良い正社員ポジションを見つけやすくなります。

■経理正社員になるために取るべき資格と磨くべきスキル

経理正社員を目指すには、実務経験だけでなく資格やスキルのアピールも重要です。特に30代は「即戦力」が求められるため、次のようなスキルを意識的に磨きましょう。

（1）取得を目指したい3つの資格

●日商簿記検定（2級以上）
日商簿記は、経理職に必須ともいえる資格です。2級以上を取得することで、仕訳、決算業務、財務諸表作成などの実務スキルを証明できます。

●税理士試験科目（科目合格）
一部の税務業務に携わる企業では、税理士試験の科目合格が大きな武器になります。税務申告業務に強みを持つと、特定のポジションで採用される可能性が高まります。

●MOS（Microsoft Office Specialist）
経理業務ではExcelを使用する機会が非常に多いため、MOSの取得は実務能力をアピールする際に有効です。特に関数やピボットテーブルのスキルが重要です。

（2）磨くべきスキル

●Excelスキル：関数（SUMIF、VLOOKUP、IFERRORなど）
●データ集計や分析スキル：マクロやVBAの知識があるとさらに強みになります。
●コミュニケーション能力：他部署や取引先との連携が求められる場面が多いため、円滑なコミュニケーションが取れる力が重要です。
●業界知識：自分が所属する業界の特徴や動向を学ぶことで、経理の視点から具体的な貢献が可能になります。

■経理派遣から正社員への成功事例

ここでは、実際にジャスネットの派遣社員から正社員になった30代女性の成功事例をご紹介します。

ケース1：派遣先企業で正社員登用
Aさん（32歳・未経験から派遣経理へ）

未経験で経理派遣としてスタートしたAさん。日商簿記3級を取得後、派遣先で伝票処理や経費精算業務を担当していました。

業務では上司に積極的に質問し、経理の基礎知識を学びながらExcelのスキルも独学で向上。1年半後、派遣先企業から正社員登用のオファーを受け、現在は経理事務として月次決算業務を担当しています。

ケース2：紹介予定派遣で正社員へ
Bさん（35歳・簿記2級を活用）

前職で事務経験があり、紹介予定派遣で経理補助に転職したBさん。簿記2級の知識を活かし、仕訳入力や帳簿管理を正確に遂行していました。納期管理やチーム内の調整役も率先して引き受け、リーダーシップを発揮。

6か月の派遣期間後には正社員として採用され、現在は決算や税務申告のサポート業務も任されています。

ケース3：転職活動で正社員ポジションを獲得
Cさん（30歳・派遣から外資系企業の正社員へ）

派遣経理として3年間勤務した後、外資系企業の正社員ポジションに応募したCさん。TOEICスコア730点を活かし英文経理に挑戦しました。派遣時代に担当したプロジェクト内容や成果を職務経歴書で具体的に説明。

書類選考・面接を通じて即戦力と評価され、年収アップでの転職に成功しました。

■まとめ

経理派遣社員から正社員になるためには、以下のポイントを意識することが重要です。

・派遣先企業での実績を積む: 正確な業務遂行と信頼構築が鍵。
・資格取得とスキルアップ: 日商簿記2級、Excelスキルを強化する。
・転職活動を視野に入れる: 紹介予定派遣や転職エージェントを活用。

経理の派遣社員としての経験は、キャリア形成において大きな強みになります。また年齢を重ねても評価されるのが、経理のスキルです。

まずは自分の目指す方向性を明確にし、一歩ずつ目標に向かって進んでいきましょう。あなたの挑戦を応援しています！