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Column –経理に役立つコラム-

英文経理の派遣の仕事とは?普通の経理との違いや仕事内容、働く方法まで徹底解説

イメージ_英文経理の派遣の仕事とは? 「英語が得意、英文経理は時給が高いのかな?」
「経理の経験はあるけど、今度は外資系企業で働いてみたい」

そんな風に考えて、英文経理の派遣で働きたいと考えている方も多いと思います。
実際のところはどうなのか、具体的な仕事内容や必要なスキル、さらに時給や転職方法について詳しく解説します。英文経理は、通常の経理業務と英語スキルを組み合わせた専門性の高い職種で、派遣社員として活躍するチャンスも多い分野。

本記事では実際に英文経理で働く方の実体験を交えながら、役立つ情報をお届けします!

■英文経理の仕事内容について

(1)英文経理の基本業務

派遣としてどの部分を担当するかは業務内容次第ですが、英文経理の主な業務内容は以下のようなものになります。

●仕訳入力: 英語で記載された請求書を元にSAPなどで仕訳を入力。国際会計基準(IFRS)に対応することもあります。
●月次・年次決算: 海外拠点との連携や、親会社へのレポート提出を含みます。
●支払い管理: 海外送金の対応や多通貨の取引処理が必要です。
●英文メール対応: クライアントや海外の会計チームとのやり取り。

(2)通常の経理との違い

普通の経理と大きく異なる点は、英語を使う頻度が高いことと、国際的な会計基準に準拠する必要があることです。またグローバル企業では、海外拠点とのやり取りが頻繁に発生するため、言語だけでなく文化的な違いにも配慮する必要があります。

■英文経理の職場環境とは

(1)職場の特徴

英文経理の派遣先として一般的なのは、以下のような職場になります。

●外資系企業: 本社が海外にあるため、日常的に英語を使用します。
●貿易会社: 輸出入業務に関連して多通貨管理が求められます。
●コンサルティングファーム: クライアント対応を含む高度な経理業務を担当します。
●グローバルメーカー: 海外拠点の財務を取り扱います。

(2)実際の職場の雰囲気

実際に英文経理としてジャスネットからの派遣経験があるAさん(30代女性)は、次のように語ります:

「わたしが派遣された外資系企業では、上司も同僚も外国人が多く、職場の雰囲気はとてもフラットでした。会議やメールもすべて英語で進められるので最初は苦労しましたが、英語のスキルアップも目的だったので、徐々に慣れて自信がつきました」

国際的な視点で経理業務に携われることや、英語スキルを活かせる点は通常の経理業務よりもやりがいにつながるでしょう。英語力と経理職の両方でスキルアップやキャリアアップが目指せるのは、大きなメリットです。

一方で異文化コミュニケーションの難しさや、残業が多いケースもあるため、業務量の管理も重要です。海外に拠点を置く企業のスケジュールに合わせて業務を行うため、時差があれば夜間対応が発生したり、 GWなど日本特有の休暇期間には臨時出社を求められたりするケースもあります。

グローバル化が進み世界的な基準で仕事ができるようになりましたが、時間や文化のギャップがあることを理解して、転職後のミスマッチを防ぎましょう。

■英文経理に転職するために求められるスキルや資格とは

(1)必須スキル

職場で日常的に英語を使用するかどうかは、勤務先によります。しかし英語力としてTOEIC700点以上は目安としてあった方がよいでしょう。特にビジネス英語の読み書き能力が求められます。

また会計知識としては簿記2級以上、ないし同等のスキルが必要とされます。ExcelのピボットテーブルやVLOOKUP関数の操作などができるITスキルも必須です。

【経理で英語力を身につけるメリットとは?】
https://career.jusnet.co.jp/keiri/keiri_37_01.php

(2)持っていると評価の高い資格

必須ではありませんが、さらに正社員などへのランクアップを目指す場合には以下の資格があると非常に高い評価を得ることができます。

国際的な会計基準に対応可能であるUSCPA(米国公認会計士)、管理会計などの深い会計知識が必要な日商簿記1級。またTOEICスコア800点以上の場合は、高い英語力をアピールできるでしょう。

■実際に高い?英文経理の時給

(1)平均的な時給

英文経理の派遣社員の平均時給は、以下の通りです。

東京都内: 1,800円~3,500円
地方都市: 1,800円~2,500円

これは、通常の経理派遣の時給(1,600円~2,000円)よりも高めです。

(2)時給が高い理由

通常の経理派遣より時給が高い理由ですが、やはり英語スキルが必要であることが一番です。また業務によっては国際的な会計処理が必要など、高度な会計知識を要求されることもあります。もともと求人数が少なく、専門性が高い職種であることも要因となっています。

実際にジャスネットからの派遣で働くBさん(40代男性)は、次のように話しています。

「派遣社員として英文経理を始めたころ、時給が通常の経理より高いことに驚きました。ただ業務の範囲も広く責任が重いので、それに見合った報酬だと感じています。」

■英文経理の派遣で働く方法

(1)派遣会社の選び方

英文経理の求人を探す際は、やはり経理・会計が専門の派遣会社を選ぶのがいいでしょう。同じ経理派遣の求人の中でも、英文経理の数は少ないです。専門の派遣会社であれば、実際の業務内容や職場環境なども把握しているため、安心して転職先を探すことができます。

(2)応募から就業までの流れ

① 派遣会社への登録: 英語力と経理経験をアピール
② 求人の検索・応募: 条件に合う案件を選択
③ スキルチェック: TOEICスコアや経理試験を受ける場合があります
④ 職場見学(派遣先企業): 英語でのコミュニケーション能力を確認されることもあります
⑤ 就業開始: 派遣先での勤務開始

(3)注意点

派遣社員として働く場合、契約期間が限られることが一般的です。長期的なキャリアを考える場合は、正社員への転職も視野に入れましょう。

■FAQ:よくある質問

Q1: 英文経理の派遣社員でも昇給はありますか?
A1: 昇給は派遣元や派遣先企業の評価次第ですが、スキルアップや経験を積むことで交渉の余地があります。

Q2: 英文経理で未経験でも採用されますか?
A2: 基本的に会計知識や英語力が求められ、派遣会社によっては未経験歓迎の案件もありますが、日系に比べると圧倒的に少ないと言えます。経験重視の企業が多く、せめて日系企業での経理経験はないと難しいかもしれません。

Q3: 英語力が不安ですが、応募可能ですか?
A3: TOEIC700点以上が目安ですが、実務経験や経理スキルがあればカバーできる場合もあります。実務経験がかなり重視されるとお考えください。

Q4: フルリモートで働けますか?
A4: 最近では、英文経理でもリモートワーク可能な案件が増えています。

Q5: 英文経理の派遣から正社員になるのは難しいですか?
A5: パフォーマンス次第では、派遣先企業で直接雇用されるチャンスもあります。

Q6: 英文経理はどのような人に向いていますか?
A6: 英語と数字が好きで、責任感を持って仕事を進められる方に向いています。

英文経理の派遣は、語学力と経理知識を活かせる魅力的な職種です。興味のある方は、スキルを磨き、ぜひ一歩を踏み出してみてください!

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