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Column –経理に役立つコラム-

派遣経理×在宅勤務で理想のワークライフバランスを実現する完全ガイド

イメージ_派遣経理×在宅勤務で理想のワークライフバランスを実現する完全ガイド 働き方改革とデジタル化の進展により、経理業務の在宅勤務が急速に普及しています。特に派遣という働き方を選択することで、より柔軟で自分らしいキャリアを築くことが可能になりました。

しかし、「本当に在宅で経理の仕事ができるの?」「どんなスキルが必要?」「安定して仕事を得られるのか不安」といった疑問を抱く方も多いのではないでしょうか。実際に、経理の在宅派遣は一般的な事務職とは異なる特殊性があり、成功するためには戦略的なアプローチが必要です。

本記事では、派遣経理の在宅勤務で成功するための具体的な方法を、実際の転職成功事例も交えながら詳しく解説していきます。

■派遣経理の在宅勤務ならワークライフバランスが叶う理由

近年、派遣経理の在宅勤務が急激に注目を集めている背景には、複数の社会的要因が重なっています。

まず最も大きな要因は、会計ソフトの進化とクラウド化です。従来の経理業務では紙の伝票や帳簿を扱う必要があり、オフィスでの作業が必須でした。しかし現在では、freee、マネーフォワード、弥生会計オンラインなどのクラウド型会計ソフトが普及し、インターネット環境さえあれば場所を選ばずに業務を行うことが可能になりました。

企業側のメリットも見逃せません。優秀な経理人材の確保が困難な中、在宅勤務を認めることで、育児や介護などの理由で通勤が困難な潜在的な人材にもアプローチできるようになりました。また、オフィススペースのコスト削減や、災害時のBCP(事業継続計画)の観点からも、在宅勤務体制の整備は企業にとって重要な課題となっています。

働く側にとっても、通勤時間の削減によるワークライフバランスの向上、自分のペースで集中できる環境での作業、地方在住でも都市部の企業で働ける可能性など、多くのメリットがあります。特に経理業務は集中力を要する作業が多いため、在宅環境の方が生産性が向上するケースも珍しくありません。

さらに、派遣という働き方を選択することで、事前に業務場所として在宅を選択し契約を結ぶことができる点も大きな魅力です。企業は派遣スタッフに対して、プロジェクトベースや繁忙期対応などの明確な業務範囲を設定しやすく、その結果として在宅勤務も導入しやすい環境が整っています。

ただし、派遣経理で完全在宅はまだ少数派で、週1〜3日の出社併用型(ハイブリッド)が主流です。特に証憑原本の取り扱いや押印、郵送物対応がある企業では、定期的な出社は避けられないためですが、その点に注意が必要です。

また、このところの傾向として、在宅可の求人案件よりも、それをやりたい方のほうが多いという現状もあります。

■どのような経理業務が在宅でできるのか

(1)日常的な経理業務

在宅で行える経理業務の範囲は、想像以上に広範囲にわたっています。まず基本的な業務として、日常的な仕訳入力や売掛金・買掛金の管理があります。

これらの業務は、請求書や領収書をスキャンまたは写真撮影してデジタル化し、クラウド会計ソフトに入力することで完結できます。

(2)月次決算業務

月次決算業務も在宅で対応可能な範囲が拡大しています。試算表の作成、前年同月比較、予算実績分析などは、すべてパソコン上で完結する作業です。

ただし、現金出納帳の管理や、紙ベースの証憑書類の整理など、物理的な作業が必要な部分は出社が必要になる場合があります。

(3)給与計算業務

給与計算業務についても、多くの部分が在宅で対応できます。タイムカードの集計、各種手当の計算、社会保険料の算出などは、給与計算ソフトを使用してリモートで実施可能です。ただし、給与明細の印刷や配布、年末調整書類の回収などは、企業によって異なる対応が求められます。

(4)税務関連業務

税務関連業務では、法人税や消費税の申告書作成支援、税務調査対応の資料準備などが在宅で行えます。特に、税理士との連携業務は、メールやチャットツールを活用することで、むしろ在宅の方が効率的に進められるケースも多くあります。

一方で、銀行への現金持参、重要書類の原本管理、監査法人との対面ミーティングなど、どうしても出社が必要な業務も存在します。完全在宅を希望する場合は、こうした業務がどの程度含まれるかを事前に確認することが重要です。

■どうすれば在宅派遣経理に必要なスキルを身につけられるか

在宅で経理業務を行うために必要なスキルは、従来のオフィス勤務とは若干異なる特徴があります。ただし、経理実務経験の有無によって、スキル習得のアプローチも大きく変わってきます。

(1)経理実務経験がある場合のスキルアップ方法

経理経験者にとって最も重要なのは、各種会計ソフトの操作スキルです。単純な入力作業だけでなく、設定変更、レポート出力、データのエクスポート・インポートなど、ソフトの機能を幅広く理解している必要があります。特に、freee、マネーフォワード、弥生会計については、それぞれの特徴や操作方法を習得しておくことで、より多くの求人にアプローチできるようになります。

これらのスキルを身につける最も効率的な方法は、各ソフトメーカーが提供する無料トライアルを活用することです。実際のデータを使って練習することで、実務レベルでの操作能力を向上させることができます。また、オンライン学習プラットフォームでは、実際の経理業務を想定したカリキュラムが提供されており、体系的にスキルを習得できます。

(2)経理実務経験がない場合の段階的アプローチ

経理未経験者が在宅派遣経理を目指す場合、より戦略的で段階的なアプローチが必要です。まず理解しておくべきことは、完全未経験での在宅経理派遣は難易度が高いということです。しかし、適切なステップを踏むことで、確実にキャリアを築くことは可能です。

第一段階として、基礎知識の習得が欠かせません。日商簿記検定3級の取得を最初の目標に設定し、仕訳の概念、貸借対照表や損益計算書の読み方など、経理の基本的な考え方を身につけましょう。独学でも十分対応可能ですが、オンライン講座や通信教育を活用することで、より効率的に学習を進めることができます。

第二段階では、実務経験に近い学習を行います。会計ソフトの無料版を使って、架空の会社を設定し、一連の経理業務を体験してみましょう。売上の計上、経費の処理、月末締めの作業など、実際の業務フローを理解することが重要です。また、Excel での集計作業や、PDF での帳票作成なども並行して練習しておきましょう。

第三段階として、実務経験を積む機会を作ることが重要です。いきなり在宅派遣を狙うのではなく、まずはオフィス勤務の派遣や、パートタイムでの経理補助業務からスタートすることをお勧めします。半年から1年程度の実務経験を積むことで、在宅勤務でも対応できる基礎力が身につきます。

また、税理士事務所での補助業務も有効な経験積みの場となります。多様な企業の経理業務に触れることができるため、幅広い知識と実務経験を短期間で習得できます。税理士事務所での経験は、フリーランスでの在宅経理業務にも直結するスキルが身につくため、長期的なキャリア形成においても価値があります。

(3)その他、身につけたほうが有利なスキル

ITスキルも在宅勤務では欠かせません。Excel の高度な機能(ピボットテーブル、VLOOKUP関数、マクロなど)の習得、PDFの編集や結合、ファイル共有サービスの使い方、チャットツールやビデオ会議システムの操作など、様々なツールを使いこなす能力が求められます。

コミュニケーションスキルについても、在宅勤務特有の注意点があります。対面でのやり取りができないため、メールやチャットでの文章表現力が重要になります。また、進捗報告の頻度やタイミング、質問の仕方なども、在宅勤務を成功させるための重要な要素です。

実際にスキルアップを図る際は、現在の業務で使用していないソフトについても積極的に学習することをお勧めします。派遣という働き方では、プロジェクトごとに異なるシステム環境で作業することも珍しくないため、幅広いツールに対応できることが大きなアドバンテージになります。

■なぜ資格取得が在宅派遣経理の成功につながるのか

在宅での派遣経理において、資格は単なる知識の証明以上の価値を持っています。特に、直接顔を合わせる機会が限られる在宅勤務では、客観的なスキル証明として資格の重要性がより高まっています。

(1)日商簿記検定

日商簿記検定は、経理職において最も基本的で重要な資格です。2級以上を取得することで、中小企業の経理業務を一通り理解していることの証明になります。特に在宅派遣では、上司や同僚にすぐに質問できない環境で作業することが多いため、基礎知識の確実な習得が重要になります。

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(2)税務に関する資格

税理士科目や税務検定も、在宅経理において高く評価される資格です。税務関連の業務は専門性が高く、在宅でも十分に対応可能な分野であるため、これらの資格を持つことで差別化を図ることができます。

(3)各種会計ソフトやPC関連の認定資格

近年特に注目されているのが、各種会計ソフトの認定資格です。freee認定アドバイザー、MFクラウド公認メンバー、弥生検定などは、実務直結型の資格として企業からの評価も高まっています。これらの資格は比較的短期間で取得可能であり、在宅勤務を希望する方には特にお勧めです。

Excel表計算処理技能認定試験やMOS(Microsoft Office Specialist)などのPC関連資格も、在宅勤務では重要性が増しています。特に、在宅では紙ベースの作業が制限されるため、デジタルツールでの作業効率が直接的に業務成果に影響します。

(4)資格は戦略的に取得を

資格取得の戦略としては、まず基礎となる簿記2級を確実に取得し、その後は希望する業務内容に応じて専門資格を選択することが効果的です。また、資格取得の過程で得た知識を実務でどのように活用できるかを具体的に説明できるよう準備しておくことも大切です。

■希望に合う「在宅派遣経理」の求人の見つけ方

在宅での派遣経理求人を効果的に見つけるためには、一般的な求人検索とは異なるアプローチが必要です。

ポイント① 経理・会計専門の派遣会社を選ぶ

まず、経理・会計専門の派遣会社を選ぶことが最も重要なポイントです。一般的な派遣会社よりも、経理業務に特化した派遣会社の方が、在宅勤務可能な経理求人を豊富に取り扱っています。

ジャスネットなど、経理・財務・人事のお仕事などの専門派遣会社では、経理業務に精通したコーディネーターが在籍しており、スキルレベルや希望条件に応じたきめ細かなマッチングを受けることができます。

これらの専門派遣会社は、クライアント企業も経理人材のプロフェッショナルを求めているため、在宅勤務という働き方に対する理解も深く、条件交渉もスムーズに進む傾向があります。

また、経理職に特化した求人サイトの活用も効果的です。ジャスネットスタッフ、経理・財務・人事のお仕事、MS-Japanなどの専門サイトでは、在宅勤務可能な経理求人が集約されており、条件の詳細な絞り込みも可能です。

ポイント② 検索ワードを工夫する

求人検索の際は、「在宅」「リモート」「テレワーク」といったキーワードだけでなく、「フレックス」「時短」なども併用して検索することをお勧めします。完全在宅ではなくても、週2-3日の在宅勤務や、出社日を選択できる求人も多数存在するためです。

ポイント③ 在宅勤務の準備状況を具体的にアピール

求人応募の際は、在宅勤務への意欲と準備状況を具体的にアピールすることが重要です。自宅の作業環境、使用可能なソフトウェア、過去の在宅勤務経験などを整理し、即戦力として活躍できることを示しましょう。

■どうすれば面談・お顔合わせで在宅勤務への適性をアピールできるか

在宅派遣経理の面接では、従来の経理スキルに加えて、在宅勤務に対する適性を効果的にアピールする必要があります。

(1)自己管理能力を証明する

最も重要なのは、自己管理能力の具体的な証明です。在宅勤務では、誰も監視していない環境での作業となるため、スケジュール管理、タスク管理、品質管理のすべてを自分で行う必要があります。過去の経験から、計画的に作業を進めた事例や、期限を守って成果を出した実績を具体的に説明しましょう。

(2)コミュニケーション能力のアピール

コミュニケーション能力についても、在宅勤務特有の観点から説明する必要があります。メールでの的確な報告、チャットでの迅速な対応、必要に応じた積極的な質問など、デジタルツールを使った効果的なコミュニケーション経験をアピールしましょう。

問題解決能力も重要な評価ポイントです。在宅勤務では、システムトラブルや業務上の疑問点が生じた際に、自分で解決策を見つける能力が求められます。過去にトラブルを自力で解決した経験や、新しいソフトウェアを独学で習得した実績などがあれば、積極的にアピールしましょう。

(3)在宅勤務に適した環境であることを説明

技術的な準備状況の説明も重要です。パソコンのスペック、インターネット回線の速度、作業環境の整備状況、セキュリティ対策の実施状況などを詳しく説明することで、すぐにでも在宅勤務を開始できる準備が整っていることを示しましょう。

(4)在宅勤務の課題についても理解

面接では、在宅勤務のメリットだけでなく、課題についても理解していることを示すことが大切です。コミュニケーション不足のリスクや集中力維持の難しさなどを認識した上で、それらにどのように対処するかを説明できれば、より信頼性の高い候補者として評価されるでしょう。

■どうすれば安定した収入と長期的なキャリアを築けるか

在宅派遣経理で安定した収入と長期的なキャリアを築くためには、戦略的なアプローチが必要です。

(1)複数の派遣会社に登録

まず、複数の派遣会社への登録が基本戦略となります。一つの派遣会社だけでは求人数に限りがあるため、3-4社に登録することで選択肢を広げることができます。ただし、登録するだけでなく、定期的にコーディネーターとの面談を行い、希望条件の更新や新しいスキルのアピールを継続することが重要です。

(2)専門性の向上

専門性の向上も安定性に直結します。一般的な経理業務だけでなく、特定の分野に深い知識を持つことで、希少価値の高い人材として評価されます。例えば、国際会計基準(IFRS)、連結決算、税務申告、原価計算、管理会計など、専門性の高い分野でのスキルを身につけることで、より高時給で安定した求人にアクセスできるようになります。

(3)顧客企業との良好な関係構築

顧客企業との良好な関係構築も重要な要素です。派遣先で高い評価を得ることができれば、契約延長や時給アップの可能性が高まります。また、担当者からの推薦により、同じ企業グループ内の他部署や、関連企業での新しい機会を得られることも珍しくありません。

(4)複数の収入源を持つことも一つの方法

収入の安定化については、複数の収入源を持つことも一つの方法です。メインの派遣業務に加えて、簿記講師、税理士補助、フリーランスでの決算支援など、スキルを活かした副業を行うことで、収入の平準化を図ることができます。

(5)長期的なキャリア設計は目標を明確に

長期的なキャリア設計では、最終的にどのような職種を目指すかを明確にすることが大切です。税理士を目指すのか、企業の経理部門でのマネジメント職を目指すのか、フリーランスとして独立するのかによって、必要なスキルや経験が異なります。明確なゴール設定があることで、日々の学習や業務選択において一貫性を保つことができます。

■転職成功事例:経験者と未経験者、それぞれの在宅派遣経理への道のり

事例1:完全在宅で年収20%アップを実現したKさん(35歳・女性)

Kさんは、出産を機に正社員を退職し、子育てと仕事の両立を図るために在宅派遣経理への転職を決意しました。経理経験は8年ありましたが、在宅勤務は未経験からのスタートでした。

転職活動前に自宅の作業環境を整備し、freee認定アドバイザーの資格も取得しました。パソコンや周辺機器は派遣先企業から支給されることが一般的ですが、安定したインターネット環境と集中できる専用ワークスペースの確保は自己投資として行いました。

経理専門派遣会社3社に登録し、2ヶ月の活動期間中に10社の面談を受け、5社からオファーを獲得。最終的にIT企業での月次決算業務を担当するポジションを選択し、完全在宅勤務で時給は前職を年収ベースで20%上回る条件を実現。週4日勤務で子育てとの両立も成功し、契約開始から1年後には業務範囲拡大と時給アップも達成しています。

事例2:未経験から在宅派遣経理への転職を成功させたOさん(29歳・女性)

Oさんは、アパレル販売員として5年間勤務後、より安定したキャリアを求めて経理職への転職を決意しました。完全未経験からのスタートのため、まず日商簿記2級を6ヶ月で取得し、その後税理士事務所でのパート勤務を1年間経験しました。実務経験を積みながらクラウド会計ソフトの操作スキルを習得し、MFクラウド公認メンバーの資格も取得。税理士事務所での経験により多様な業界の経理処理に触れることができ、実務スキルが向上しました。

その後、経理専門派遣会社に登録し、週3日の在宅勤務が可能な中小企業の経理ポジションに就職。現在は月次決算業務を一人で担当できるレベルまでスキルアップし、販売員時代と比較して年収が40%向上しています。

■まとめ

在宅での派遣経理は、適切な準備と戦略的なアプローチにより、理想的なワークライフバランスと安定した収入を実現できる魅力的な働き方です。技術の進歩とともにその可能性はさらに拡大しており、今後もより多くの機会が生まれることが期待されます。重要なのは、継続的な学習と自己投資を通じて、変化に対応できる柔軟性を保ち続けることです。

育児や介護、パートナーの転勤、健康上の理由など、様々なライフステージの変化に直面しても、在宅勤務という働き方があることで、キャリアを諦めることなく継続していくことが可能になります。

あなたも在宅勤務という働き方で、無理のないキャリアの継続を実現してみませんか。一歩ずつ着実に準備を進めることで、理想とする働き方は必ず実現できるはずです。

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