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仕事を始めるときに交わした契約内容と違う指示がきた場合、あなたならどう対応しますか?
派遣就労において、「自分がどんな業務に就くのか」は重要なポイントのひとつです。
スキルワーカーとして自分の持っている資格や実務経験を発揮するのは派遣社員としての存在価値にもつながる最重要課題。仕事をスタートさせる前に派遣会社を通して業務内容を具体的に確認することはスキルワーカーにとって非常に大切なことです。
でも、実際に派遣就労が開始され派遣先企業の職場に行ってみると、契約時の話になかった業務を指揮命令者から指示された経験がある人も少なくないでしょう。時と場合に応じて、業務内容にも変化が生じ、その変化の波に派遣社員が巻き込まれることもあるかもしれません。
そんなとき、あなただったらどうしますか?
今回はまさに企業の内部の変化の影響を受けて、契約とは違った業務内容の依頼をされてしまった五十嵐さん(仮名)の例を見ながら派遣社員としての心得のひとつを再確認していきましょう。
五十嵐さんは派遣社員歴1年。現在は中堅出版会社の経理部で経理補助業務に就いています。
月曜~金曜まで、午前9時~午後5時(休憩60分)、実働7時間の契約です。
業務内容は契約前に確認した「日々の経費精算、会計ソフトへの仕訳入力」です。
学生時代には簿記3級の資格を取得、卒業後には正社員で経理事務を行っていた経験者でもあった五十嵐さんには少し物足りない業務ではあったものの、職場が家から近かったので通勤時間が決め手となり引き受けたそうです。職場での人間関係も良好で、楽しく日々を送っていました。
ある日、指揮命令者の上司から、「来月から給与計算と、買掛金・売掛金管理業務も担当して欲しい」といわれます。契約時に確認したのは「経費精算と仕訳入力」の業務内容でしたので、それを超えた指示を受け五十嵐さんは非常に困惑してしまいました。
そこで、五十嵐さんはその日のうちに派遣会社に相談の電話を入れます。
派遣会社の担当者は派遣先企業にすぐ確認を入れました。すると、派遣先企業の担当者が「業務を担当していた社員の退職が急に決まったことと、五十嵐さんの仕事ぶりが快活でその成長に期待してお願いしたい」というのです。
派遣会社はその話を五十嵐さんに伝えます。
それを聞いて五十嵐さんは「私も今までの自分の経験をもう少し活かしたいなと考えていたところでした。
自分のスキルを活かしながら新しい業務を覚え、もっと仕事の幅を広げたいです」と答えました。
派遣会社は五十嵐さんの考えを汲んだ上、派遣先企業に業務内容の拡大と、それに伴う時給交渉をしてくれました。結果、契約更新がなされる来月よりプラス50円の時給改定と共に、給与計算、買掛金・売掛金管理の業務を引き受けることとなったのです。
契約していた業務内容と違ったことを指示された場合、まず派遣社員のみなさんがとらなければならない行動は何でしょう?
それは、まず、派遣会社へ相談することです。「自分にはできる」「自分にはできない」もしくは「業務をやる」「業務をやらない」の判断を下す前に、まず派遣会社に相談の電話を入れましょう。
派遣会社を通して契約内容を確認していくことで、派遣就労の条件をさらに明確なものにしていきます。それは、派遣社員の働きやすさにもつながっていくものです。
また、契約外の業務内容を指示されるような場合があったとき、「そんな話は聞いていない」と最初から背を向けるより、「これも何かのチャンスにしよう」と前向きに考えることも重要です。
新たな業務が付け加われば、自分のスキルをUPさせる絶好のチャンスになるかもしれませんし、時給交渉のきっかけ作りになるかもしれません。
「契約と違うことを指示された」と慌てることなく、まずは派遣会社に一報しましょう。
そして、これも何かのチャンスと前向きに捉え、派遣会社と派遣先企業の3者間で、より良い職場環境、仕事内容を作り上げていきましょう。
業務内容について当初の契約内容と違った指示があった場合には、慌てず派遣会社に連絡・相談しましょう。
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