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Column –経理に役立つコラム-

これから経理で働きたい人のために!「経理事務」と「経理補助」の違いって何?

これから経理で働きたい人のために!「経理事務」と「経理補助」の違いって何? 経理事務と経理補助は、企業の経理部門において重要な役割を果たす職種ですが、その業務内容や給与には明確な違いがあります。

「これから経理で派遣社員として働きたい」「30代、経理未経験だけど大丈夫?」と心配なあなた。これらの違いを理解して、キャリア選択やスキルアップの指針としてください!

■「経理事務」と「経理補助」の業務内容の違い

(1)経理事務の主な業務

経理事務は、企業の財務活動全般を管理・記録する役割を担います。主な業務内容は以下のとおりです。

日次業務: 現金出納管理、伝票処理、仕訳入力など、日々の取引を正確に記録します。
月次業務: 月次試算表の作成、売掛金・買掛金の管理、経費精算など、月単位での財務状況を整理・報告します。
年次業務: 決算書類の作成、税務申告、監査対応など、年間の総括的な財務業務を行います。

これらの業務は、企業の経営判断に直結する重要な情報を提供するため、高度な専門知識と正確性が求められます。

さらに詳しく知りたい方は、こちらを御覧ください。
【「経理事務」ってどんな仕事?業務内容と向く人、向かない人は?】
https://career.jusnet.co.jp/keiri/keiri_25_01.php

(2)経理補助の主な業務

一方、経理補助は、経理事務のサポートを主な役割とし、以下の業務を担当します。

データ入力: 領収書や請求書の内容を会計ソフトに入力します。
書類整理: 伝票や各種書類のファイリング、整理整頓を行います。
電話・メール対応: 取引先や社内からの問い合わせに対応します。
その他庶務: 備品管理や郵便物の仕分けなど、一般的な事務作業も含まれます。

経理補助の業務は、経理事務が円滑に進行するための基盤を支える役割を果たしており、未経験者でも取り組みやすい内容が多いのが特徴です。

■「経理事務」と「経理補助」の給与の違い

給与面では、業務の専門性や責任範囲の広さに応じて差が生じます。

(1)経理事務

正社員の場合ですと、平均的な月給は約30万円で、年間賞与を含めた平均年収は約400~450万円とされています。

また派遣社員の場合でも専門的な知識や経験が求められるため、一般的に時給は高めに設定される傾向があります。

関東エリアにおける経理(経理事務)・英文経理の平均時給は約1,836円と報告されています。企業や業務内容によって違いはありますが、時給1,500円から2,500円の範囲で設定される場合が多いでしょう。

(2)経理補助

一般的に、経理補助はサポート業務が中心であり、未経験者でも始めやすいポジションです。

そのため時給は経理事務よりもやや低めに設定される傾向があります。具体的な時給は地域や企業によって異なりますが、一般的には1,370円程度とされています。

月給で20万円から25万円程度が目安とされています。

未経験から経理分野へのキャリアをスタートする場合、まずは経理補助として経験を積み、その後、資格取得や実務経験を重ねて経理事務へステップアップすることで、給与の向上やキャリアの発展が期待できます。

■未経験から経理職へのキャリアステップ

(1)派遣社員として経理の経験を積む

未経験者が経理職に就く際、派遣社員としてスタートすることは有効な方法の一つです。派遣社員として経理補助の業務に従事することで、実務経験を積みながら、経理の基礎知識や業務フローを学ぶことができます。

例えば、30代で派遣社員として経理事務の仕事を始めた女性の体験談では、未経験からのスタートでも派遣会社のサポートを受けながら、専門的なキャリアを積むことができたと話しています。

経理コラム【経理未経験の私がフルタイムで! 月収や毎日の生活は?】
https://staff.jusnet.co.jp/column2/column_0035.php

(2)資格取得の重要性

経理職への転職やキャリアアップを目指す場合、日商簿記検定などの資格取得は大きな強みとなります。資格は専門知識の証明となるだけでなく、実務においても役立つため、未経験者が経理職に挑戦する際には積極的に取得を検討すると良いでしょう。

【2025年版】無料で学べる!日商簿記3級 おすすめオンライン講座5選 良い点と悪い点
https://edu.jusnet.co.jp/edu_article/certification/bookkeeping_article/24301/

(3)経理職に向いている人の特徴

経理職は、企業の財務を管理する重要なポジションであり、以下のような特徴を持つ人が向いているとされています。

論理的思考が得意な人: 数字を扱う業務が多いため、論理的に物事を考えられる能力が求められます。
細部に注意を払える人: 小さなミスが大きな問題につながる可能性があるため、細部まで注意を払える慎重さが必要です。
コミュニケーション能力がある人: 他部署や取引先とのやり取りも多いため、円滑なコミュニケーション能力が求められます。

これらのスキルや特性は、未経験から経理職を目指す際にも意識して磨いていくと良いでしょう。

■まとめ

もしあなたが経理未経験の場合は、経理補助の派遣社員から始めてみるのがいいかもしれません。仕事内容や経理への適性なども、派遣社員であれば自分のペースで見極めることができます。

また今は無料講座も多数ありますので、同時に簿記の勉強をすることで、より早く経理事務の仕事にスキルアップすることも可能でしょう。このコラムを参考に、ぜひ頑張ってみてください。

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