英語の知識を活かした経理の仕事とその収入

英語が好きで独身時代は英語を使う仕事に就いたり、海外旅行にも行ったり。でも結婚・子育てで英語から離れた生活を送っている主婦の方もいるはず。

そんな方が英語を使って社会で活躍できるチャンスがあります。

日本企業が常に求めるスキル、それが英語力

企業が求める資格ランキングの上位にいつも見られるのが、実用英語技能検定（英検）やTOEIC®といった英語関連の資格です。
英語は現在約80の国または地域で使用されており、公用語としては世界で最も使用されている言語です。
経済社会のグローバル化により多くの日本企業が英語を駆使することを余儀なくされており、社内での共通語を英語とする企業も次々と出てくるなど英語力を重視する日本企業が多くなっています。

また、公立小学校では英語教育をスタートさせた他、中学の受験科目として英語が選択肢に入るなど、日本社会全体としても今まで以上に英語力に注目しています。
英語を使う仕事の求人は絶えることなく掲載され、企業は常に語学力のある人材を渇望していますが、多くの企業が直面しているのは人材不足です。

そこで、独身時代に英語が好きで海外旅行に頻繁に行ったり、英語を使ったビジネスに携わったりしてきた経験がある主婦の方は、このチャンスを活かして再び英語を使う仕事人としての生活を取り戻してみませんか。

大学の英文科を卒業後、貿易の仕事に就き、結婚を機に退職。
子育てが一段落して、今、派遣で海外との取引のある仕事に就く吉田さん（仮名）の例を見てみましょう。
吉田さんは現在、親の介護もあり時短勤務で就業中です。

「英語が好き」な自分を再び社会で活かせる幸せを

大学受験で迷わず英文科を選んだ吉田さん。
英語が好きで、学生時代から海外旅行に飛び回っていました。
長期の休みには短期留学をし、語学力をつけることに意欲を燃やしていました。

当然就職も得意な英語を使う仕事を希望し、商社に入社した吉田さん。
通関書類の作成、商品の管理、コレポン※など英語を使って輸出入に関する業務を行い、残業も多く時間に追われる忙しい日々を送っていたそうです。

結婚後も仕事を続けていた吉田さんですが、残業の多さと仕事の量がネックとなり、出産を機に退職。
英語が好きな吉田さんは子育て中も洋画を英語で見たり、洋書を読んだりと英語のスキルが落ちないように努めていたそうです。

子育てが落ち着いた頃を見計らって仕事を再開。
吉田さんは、家事との両立のためにも正社員ではなく、就業場所や時間などを自由に選べる派遣を選択しました。「時差のある海外とのやりとりに残業はつきものですが、家事を考えると難しいと思い派遣で働き始めました。それは私にとって非常に良かったです」と吉田さん。

経理実務は未経験でしたが、TOEICのスコアは800を取得していたこと、商社での経験があることもあり、時給1,580円、9時から17時（休憩60分）・実動7時間、残業なしで働くことになりました。

「月曜から金曜までの仕事でしたので、毎月の収入は約221,500円。子どもの教育費も増えてきた時期だったので嬉しい収入でした」と吉田さん。仕事は英文経理事務補助で伝票入力、入出金の管理の他、社内外の英語でのやりとり、英文書類作成など幅広いものでした。

数年間順調に働いていましたが、吉田さんに新たな転機が訪れます。親の介護をする必要が出てきたのです。
吉田さんは仕事を辞めようと考えましたが、英語力と仕事への熱心さが派遣先企業に買われ、派遣会社を通して時短勤務をしないかと提案されました。吉田さんはもちろん快諾。

現在は労働条件を10時から16時まで（休憩60分）の実動5時間、週4日勤務に変更し、毎月の収入は約126,400円となっています。家事、介護、仕事に忙しい日々を送っているそうですが毎日が充実していると語ってくださいました。

※国際間貿易取引が行なわれる時に使われる取引通信文のこと

収入を得ながら自分の時間も確保できる理想のワークスタイル

吉田さんは英語を使える仕事に復帰しただけでなく、時短勤務という今の自分に合った働き方を手に入れました。

このように派遣では、仕事にブランクがあっても自分次第で希望に合った仕事をすることが可能です。
子育てが落ち着いた世代には、子どもの高校や大学などの教育費や親の介護といった新たな問題も生じてくるでしょう。少しでも収入を得て、また自分の時間も確保できる、派遣という就労スタイルの特性を上手く利用して、自分が持っていたスキルを再び開花させてみませんか。

「英語が好き」「英語ができる」のは有効なスキルのひとつです。自分の中に眠っているスキルを呼び起こし、過去の経験を活かして社会で活躍するチャンスが派遣の世界には待っています。

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