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派遣先企業から就業条件明示書の記載にない指示がでたとき、あなたならどう対応しますか?
派遣社員として派遣先企業で日々ご活躍中のみなさんに質問です。
派遣就労を始めるにあたり派遣会社から発行されている就業条件明示書の内容をよく見たことがありますか?
就業条件明示書には就業場所や仕事内容の他、労働時間や曜日、時間外労働や休日労働の有無など、様々な契約内容が記載されています。通常はその記載事項に則って派遣契約が遂行されていくわけです。
しかし実際に派遣先企業の職場で仕事をしていると、思いもよらない指示が指揮命令者から出ることがあるかもしれません。そんなとき、あなたならどうしますか?おかしいなと思いつつ指示通り業務に就く?それとも契約外だからといって突っぱねる?
実際に就業条件明示書に記載されていた内容から外れた指示を受けたときに対応した佐々木さん(仮名)の例を見て、派遣社員としての心得を学んでいきましょう。
佐々木さんは派遣社員として月曜~金曜までの週5日、午前9時から午後5時(休憩60分)、実働7時間、時間外労働は1日に1時間程度、という条件のもと中小企業で経理事務をしています。
上司と同僚2人と一緒に業務を分担する毎日です。仕事に就いて半年経って実務はほとんど自分1人でやりくりすることができるようになったので、やりがいを持って仕事に取り組んでいました。
そして初めて迎えた年末。通常業務の他に決算事務、年末調整と仕事が波のように押し寄せてきてしまい、非常に忙しい日々が続きます。でも、佐々木さんの契約は「時間外労働は1日に1時間程度」となっていたので、忙しい同僚を横目に契約通り午後6時には退社していました。
そんなある日、上司から「大変申し訳ないが、今度の土曜は佐々木さんも出勤して年末調整の業務をやってくれないか」と言われます。
土曜に出勤するという点が気になった佐々木さんが就業条件明示書を確認すると、就業日は「月曜~金曜まで」となっており、土曜の記載がありませんでした。ちょうどその日に用事を入れていたこともあった佐々木さんは、「派遣先企業の上司より土曜出勤の要請があったのですが、どうしたらいいですか」と派遣会社の担当者に電話を入れました。
派遣会社は早速、派遣先企業に確認を取りました。
すると、その他にオペレーション業務も発生するそうで、1日だけの単発で端末入力の専門スキルを持つ別の派遣社員を派遣することで話がまとまりました。
佐々木さんは「契約以外の指示をされたとき、自分からその指示を断ったり、職場で契約内容を確認したりするのは勇気がいります。そんなときはすぐに派遣会社に相談するように心がけています。
経理事務に関して私はプロ意識を持って仕事をしていますが、派遣契約についてはプロの派遣会社にお任せするほうが安心だからです」と話してくださいました。
派遣という就労スタイルは、「派遣会社」「派遣先企業」「派遣社員」の3者間でそれぞれ契約が結ばれ、運用がなされています。その3者全てが契約書(就業条件明示書)通りに動くことで、初めて成り立つのです。
しかし現実には、人事部が派遣契約内容を一括管理しており現場の指揮命令者が契約内容の詳細まで把握できていないケースなどもあり、時間外労働や休日出勤など、契約内容と異なった指示が出てしまうこともあるかもしれません。
そんなときは自分で判断せず、すぐに派遣会社に相談することが大切です。
派遣会社は派遣社員の就労後に発生する様々なケースに対処するノウハウを持っていますので、どんな小さな問題でもまずは相談してみること。困ったことは派遣会社に確認・相談することで、派遣会社と派遣先企業の意思疎通もスムーズになり、より働きやすい環境が生み出されるかもしれません。
何かあったらまず派遣会社に相談する心得を持つことが、安心した派遣ライフを送るポイントのひとつといえるでしょう。
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