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複数の質問についてメールで回答する場合は、質問の項目をコピー・アンド・ペーストして返信用のメールに貼り付け、その下に答えを記載しておくと、質問と答えが対になって分かりやすいでしょう。
また、そうすることによって回答漏れの防止にもつながります。相手にも「ひとつひとつ丁寧に対応している」という印象を与えるので、円滑な人間関係作りにも役立つでしょう。仕事でのやり取りとはいっても、人間同士であるということを常に忘れず、お互いが気持ちよく業務を進められるように考えながら取り組むようにしましょう。
本社のヘルナンデスさんから日本の子会社での棚卸資産の評価方法についての質問があったので、明子さんは早速返信しました。会計基準で認められていない最終仕入原価法を採用しているものの、期末棚卸資産の大部分が最終の仕入価格で取得されているため問題ない旨も併せて伝えています。
Subject: Regarding the evaluation method of inventory assets
Dear Mr. Hernandez,
I hope you are doing well.
Regarding your recent inquiry about the evaluation method of inventory assets, we have adopted the last purchase price method.
Though it is not approved in accounting standards, there are no issues because most part of inventory assets in the end of term were acquired as the last purchase price.
※ I have confirmed it with my predecessor.
Best regards,
○○corporation
TEL: +81-3-○○○○-××××
Account Department
Akiko Keiri
件名:棚卸資産の評価方法について
ヘルナンデス様
お疲れ様です。
先日問い合わせのありました棚卸資産の評価方法についてですが、
最終仕入原価法を採用しています。
最終仕入原価法は、会計基準では認められていませんが、
期末棚卸資産の大部分が最終の仕入価格で取得されているため、
問題ありません。
※前任者に確認しました。
宜しくお願いします。
◯◯コーポレーション
TEL:03-○○○○-××××
経理担当
経理明子
棚卸資産というのは、企業が所有する商品や製品、原材料、半製品、仕掛品、貯蔵品のことを指します。商品、製品、半製品などはいずれ流通させなくてはなりませんが、販売が必ずしもスムーズにいくとは限りませんので、極端に棚卸資産が多い場合は企業にとってよい状況とはいえません。
棚卸資産の評価方法には、個別法、総平均法、移動平均法、先入先出法、後入先出法、最終仕入原価法、売価還元法があります。今回のメールで説明されていた最終仕入原価法とは、期末に一番近いタイミングでの仕入価格を使って棚卸資産を評価する方法です。
これは日本の法人税法上では認められていますが会計基準では認められていません。期末棚卸資産の多くが期末に一番近いタイミングでの仕入価格で取得されている場合、期末棚卸資産の重要度が低い場合のみ容認されています。
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